2016年3月28日月曜日

肩インピンジメント症候群を改善するために必要な機能解剖学セミナーを終えて

こんにちは。
辻本薫広です。

昨日、「肩インピンジメント症候群を改善するために必要な機能解剖学」セミナーを開催しました。
おかげさまで満席でした!
ありがとうございます。


さて、私のフェイスブックでも投稿しましたがいろいろな方に読んでいただきたいと思い、ブログにも投稿させていただきます。


細かい条件設定が本当は必要なのですが細かいことは置いておいて。実際に動く前に頭で考えてから動いてみてください。
問題です。
立位で腕を伸ばしたまま右腕が水平になるまで前方にあげます(肩90度屈曲位)。背筋を伸ばして手のひらを下に向けます。その状態でちょうど手のひらの高さと同じ位置にテーブル(台)があります。その姿勢をできるだけ保持したまま、【真下に向かって手の平でテーブルを押した場合】、【肘でテーブルを押した場合】について考えます。


問1、大円筋と広背筋の働く割合についてどのように変化するか述べよ。(肩が上がったりなどの代償動作はなるべくなくし、広背筋、大円筋以外の筋肉は考慮しない。肘は伸ばしたままとする)

問2、またその理由を力学を使って説明せよ。(ヒント:どのような負荷がどこにかかるのか、押す場所が変わることでどう変化するのか、それらを大円筋と広背筋の機能の違いと照らし合わせることで答えが見えます)

問3、広背筋は幅広く線維がありますが、使われる線維はどのように変化していくか。


問4、これらの情報から広背筋と腕、大円筋と腕についてどのようなことが言えるか。


以上です。

片側だけではなく左右で試した方が良いと思います。多くの方が何かしらの問題を起こしていることが多いので、そもそも右と左で感覚がだいぶ違う可能性もあります。


そんなこと考えてどうするんだって話ですが、
これらがわかると、動きを見れば主に使われている筋肉がより正確にわかりますし、検査の仕方をその場で作り出せるようになります。代償動作が起こっている理由やリハビリや筋トレにおいて、どうすべきか、それがなぜなのか理解が深まって効果をあげていくのに役立ちます。
姿勢が変われば使われる筋が変わるわけですが、どのような条件までは変わらないのか、どこから変わるのかを把握しておけば競技や日常の動きとどのような違いを許容するのかしないのか、目的に応じて理由をもってコントロールすることができます。

怪我に至る前に異常動作に気づく可能性もあがります。そもそもの事前に起こる異常動作を予測することもできます。物理的な矛盾を含む、変な情報に惑わされることも少なくなります。

そして、止まった状態で条件をつけてたった二つの筋に対して考えているだけなので、あくまで人の身体の動きを理解するための基礎でしかないということです。治療にもリハビリにも筋トレにも関係なく、基礎。これがわからなければリハビリも痛みの確認も筋トレも肩に対して区別せず曖昧になっている、ってことですよね。

現実の動作はもっともっと沢山の筋が使われて条件が目まぐるしく変わって成り立っていることに間違いはないわけですから、こんなに単純ではいないですし、そこからが動きをみなければならない人の専門領域なのかなと個人的には思っています。
ついでに宣伝させていただきますとセミナーだけでなく指導者向けパーソナルトレーニングでも論理的に矛盾なく考えれるようになることを目標に指導させていただいております。ご興味ある方は是非。
http://arcxpl.blogspot.jp/2016/02/blog-post_25.html



~宣伝~
まずはお試し【体験パーソナルトレーニング】
http://sys.amsstudio.jp/tokyo/0210_0000007959/018.html


5/21(土)膝関節・大腿部のアスレティックリハビリテーション

http://arcxpl.blogspot.jp/2016/03/521.html


////////////////////////////////////////////////////////////////////////////
兵庫県宝塚市のパーソナルトレーニングジム
ArcX Physical Laboratory
560-0003
兵庫県宝塚市湯本町9-12 ファミール宝塚202
Tel FAX0797-81-0033
月~土・祝日)9:0021:30(最終受付20:30
休館日   )日曜日

※日曜で祝日の場合は休館日とさせていただいております。
Twitter;@6balance
///////////////////////////////////////////////////////////////////////////


にほんブログ村

0 件のコメント:

コメントを投稿